猫バス北海道漫遊 十二日目  船上〜舞鶴〜大阪帰宅


小樽〜舞鶴航路の船の上で迎えた朝。
みんなゆっくり寝ていたようだ。

私はいつもどおり どんなに遅く寝ても 朝は早く起きてしまう。早起きするのは 若くないということか(苦笑)

昨日のメンバーみんな一緒で朝ごはんを食べる。。occhanさん こ〜じさん せいうちさん あっちゃん先生 私・・・

妙な組み合わせ 妙なテンションのまま みんなで談笑している。
北海道の話が中心だ。
北海道の匂い 温度 音 雰囲気をお互いから感じ取りながら まだ旅行気分にたっぷり浸っている。

説明なく どこどこのメシはどうだとか どこどの風呂は気持ちいいとか ツーカーで話せる相手が目の前にいるというのは 快適で幸せなことだ。
もしかしたらこんな瞬間を待っていたのかもしれない。

この人達と一緒に帰ることになって 本当に良かった。

「せいうち」さんは 美瑛のとほ宿 遊岳荘のヘルパーさん。
こ〜じさん他皆さんは 遊岳荘に毎年泊まられるそうで こんな愉快な人達が来られる宿って どんなところか たいへん興味を持った。

私はまだとほ宿というところに泊まったことがない。

基本はキャンプで 雨が降ればライダーハウスに泊まるのだが それは一番面白いヤツがキャンプ場にいるからだ。

北海道へは ツーリングに行くというより 面白いヤツに会いに行くというのが 主目的なのだが 最近キャンプ場にも ライダーハウスにも 面白いやつが少なくなった。

ぴーまんずの皆さんや あっちゃん先生 そして せいうちさんが行かれる遊岳荘って 面白い人が集まる宿だそうだ。

来年は遊岳荘に行ってみたい。

とほ宿に対する認識も 見直さなければならないようだ。


甲子園決勝大会延長戦の再試合。
北海道の高校が頑張っていると思うと ついひいき目で見てしまう。

頑張れ頑張れ!

健闘むなしく 準優勝になってしまったが 暑い甲子園でよく頑張った。

この船は新造船で 通信機器も新しく 衛星テレビが装備されている為 普通に野球中継を見ることが出来る。
少し前なら考えられないことだ。


夏のフェリーでは 乗客を退屈させまいと いろいろ乗務員さんが工夫を凝らして 頑張っておられる。

映画の上映会 歌謡ショー 昔はカラオケ大会もあった。

今年は映画と このジャズサックスの演奏会。

船員のボランティアで アルトサックスの演奏が行われた。

演奏曲は ジャズを少しと 日本のポップス 懐かしい外国のポップスや 中島美嘉とか 女性ボーカルの曲も吹いてくださった。
 なかでも「ケアレス・ウィスパー」が良かった。

演者は エンジン担当の船員だった。

気分の良い時間を過させてもらった。

フェリーのスタッフも一所懸命だ。


予定通り9時前に船は舞鶴に着いた。

みんなじりじりしながら 下船の順番を待っている。
こ〜じさんたちは 二人で四台のバイクを下ろさなければならないため 大忙しだ。


私は後ろのほうでただ見守るばかり・・・

すいません・・・・
下船すると VFRとトライアンフを引き取るトラックが待っていた。

港に待っていたのは バイクの持ち主のじゅんちん バイク屋さん そしてもう一人 火曜日ミーティングの仲間の「きよったさん」

きよったさんは 仕事帰りわざわざ出迎えに来てくださっていた。
バイク搬送を手伝う為・・・

とても義理堅い人だなぁ。


港にはこ〜じさん きよったさん じゅんちん バイク屋さん あっちゃん先生 私の6人が揃った。

皆さんは遅くなるので 高速道路で帰阪され 私だけが下道で帰ることになった。

暗い夜道だが 大型バイクのライトは案外明るく なんとか心細くなく走れた。

普段乗っているバイクのライトが とても暗いので そう感じたのかもしれない。

舞鶴市内を出て綾部市内にはいってから 少しぱらっと雨が降ったが その後は大丈夫だった。
やはり濡れずには帰れないのか。

丹波町に入ってから給油するために ガソリンスタンドに寄った。

休憩所によって トイレを済ませ、お茶を飲み 休憩する。
夜道を走ると目が疲れるので 少しの間目を休める。

ガラス窓にアマガエルがへばりついていた。

蜘蛛を狙っているようだ。

落ちるなよ。
3時間くらいかかって大阪の自宅まで帰ってきた。

自宅の近所のコンビニで ひとり 無事帰ってきたお祝いに 缶ジュースで乾杯する。

ふー。。
夜遊びの夏休み中の高校生 いや中学生が 興味深そうに話しかけてきた。
真っ黒にコゲている。

「おっちゃん どこ行くの? おっきい荷物もって どこいくの?」
「これから家へ帰るとこ」

「どこ行ってきたん?」
「北海道」

「へー かっこええねー おっきい荷物もって 遠くまで行ってきたんやねー」


「この旗 頂戴!」 見ると北海道のガソリンスタンドでくれる旗を指差して しきりに欲しがっている。

「どれがいい?」「3色全部」「私も!」

10本あった旗は のこり2本を残して コゲた人に持っていかれてしまった。
喜んでくれたから まあいいか・・・・・

ツーリングのエピローグにしたら 随分面白い終わり方になった。


休み明けの出勤まで あと数時間 もう日付は「今日」になった。

朝 起きたら 仕事前にボルティさんに帰宅報告のメールをしよう。


ただいま!

戻る